無線技術者のプロを目指す資格!一陸特所持者はさまざまな業界で活躍
引く手あまたの国家資格!一陸特の資格とは
第一級陸上特殊無線技士(一陸特)とは陸上にある無線設備を操作できる国家資格です。一級以外にも二級、三級の資格があり、なかでも一級はとくに取得難易度が高い資格となっています。これらの資格は一陸特(いちりくとく)二陸特(にりくとく)三陸特(さんりくとく)と略され、取り扱える周波数帯や機器などが違っています。一陸特の資格があれば、携帯電話基地局やテレビ中継局の施工・保守・管理やテレビ放送で使われているFPU、STL、SNG などの操作を行うことが可能です。一陸特は幅広い業界で必要とされる資格です。この資格があれば就職や転職活動などでかなり有利な待遇を得ることができるでしょう。
試験は2構成!とくに無線工学の試験対策は必須
一陸特の試験合格率は20%から30%前後で推移しています。二陸特や三陸特の合格率が70%から80%を超えることを考えるとかなりの難易度だと言えるでしょう。一陸特の試験科目は「無線工学(24問)」と「法規(8問)」で構成されています。法規の試験では法令に関する知識が問われます。一方、無線工学の方はおもに電気回路などに関する計算問題がメインです。合格基準点は無線工学が120点満点中75点、法規は60点満点中40点となっています。総合点ではないのでどちらか一方が基準点に達しなかった場合は不合格です。とくに一陸特の試験は、三陸特、二陸特の問題よりも高度な計算問題が多く、理系出身の人でも一夜漬けの勉強で合格するのは至難の業です。一陸特の資格取得を目指す人は、これらの点を踏まえてしっかりとした受験対策をしておきましょう。
一陸特とは第一級陸上特殊無線技士資格のことで、総務省が定める無線従事者の国家資格です。陸上にある無線設備の技術的な操作が行える資格で、第一級ではテレビの中継局、携帯電話の基地局などの操作も行えます。